豆知識

電話サービスの違い

電話ってどのくらいされますか?SNSやメールで用件が済んでしまうのでレストランの予約くらいしか使わなくなったとか、必要な時はLINE通話を使うので電話は全く使っていないとか、仕事で使うので思い切り電話しているとか、人によりいろいろな使い方をされているかと思います。実は電話サービスにはいくつか種類があるというのをご存じでしたでしょうか?今回はその電話サービスを比較し解説していきます。

1.電話サービスの種類

現状、携帯電話で使える電話サービスを大きく分けると、1)通常の音声通話サービス、2)MVNOが良く提供しているプレフィックス電話、3)IP電話、4)RCSを用いた通話サービスの4つがあります。

通常の音声通話サービスとは、スマホを買ってキャリアと契約するとついている電話機能ですのでここでの説明は割愛いたしますが(通常の音声通話サービスにおけるキャリア間の料金の違いについてはこちらに詳しく解説されています。

ここでは、通常の音声通話サービスとその他の電話サービスとの違い、メリット/デメリットを、順を追って見ていきたいと思います。

2.通常の音声通話サービスとプレフィックス電話の違い
(価格は税込みです)

プレフィックス電話とは、主にMVNOが提供しているサービスで具体的なサービス名称としては、OCNのOCNでんわとか、IIJmioのみおふぉんダイヤルとか、ビックローブのBIGLOBE電話などがあります。特徴としては、携帯の電話番号を変えることなく通話料金を安くすることができます。(ドコモ、au、ソフトバンクの通話料が30秒/22円の所、プレフィックス電話サービスは30秒/11円程度の料金です。)

仕組みをざっくりと説明すると、通常の音声通話サービスは、例えばドコモからauに電話する際、ドコモの基地局と電話の設備を経由してauの基地局と電話の設備に接続することで電話がつながります。プレフィックス電話は、基地局を持っているキャリアから基地局と音声設備をかり、電話をかける側の基地局と受ける側の基地局の間にプレフィックス電話サービスを提供している会社の中継設備が入り、この中継設備を経由して電話をつなげる仕組みです。例えばOCNのOCNでんわからauに発信すると、OCNはドコモの設備を借りていますので、ドコモの基地局からOCNの中継設備を通りauの基地局につながり電話をつなげます。このためプレフィックス電話は中継電話とか第3者課金サービスとか呼ばれたりもしています。

 途中にプレフィックス電話サービスを提供している会社の中継設備をいれることで、通話料金が安くなるというのはピンときません(中継設備が入れば普通は高くなる)。通常電話はかけた人がかけた側のキャリアに通話料金を払いますが、キャリア間では電話を受けた側にかけた側から料金が支払われています。この料金は接続料とかアクセスチャージといいます。具体例を挙げると、ドコモからauに30秒電話をしたとします、電話をかけたドコモのユーザーがドコモに22円通話料の支払いをし、ドコモから2.2円程度の接続料がauに支払われています。残り19.8円がざっくり利益になります。プレフィックス電話はこの接続料を、プレフィックス電話を提供している会社が電話をかける際に使ったキャリアと電話を受けたキャリアにそれぞれに支払うことになります。具体例を挙げるとOCNのOCNでんわからauに30秒電話をすると電話をかけたOCNのユーザーがOCNに11円通話料の支払いをし、OCNから電話をかけた側のドコモに2.2円程度と電話を受けた側のauに2.2円程度の接続料が支払いますので残り6.6円がざっくり利益になります。(ドコモの通話料を30秒/22円、OCNでんわの通話料を30秒/11円、各社への接続料を30秒2.2円、として説明しています、実際の接続料は秒単位でかかりキャリア毎に異なりますので実際とは多少異なります)OCNからしてみると、ドコモやauから単純に音声設備を借りて通話するより、自社の中継設備を入れた方が原価が安くなるので、通話料をドコモやauの半分にしてもサービスが成り立つというわけです。また今回例に上げたOCNでんわでは、いわゆるかけ放題の通話プランも1,430円で、大手キャリアの1,890円~1,980円とくらべ安くなっております。

 こう見ると、プレフィックス電話すごい、となるわけですが、一つ大きな欠点があり、プレフィックス番号といわれる事業者を識別する4桁から6桁の識別番号を、電話をかける時につける必要があります。
ほとんどの会社はこの識別番号をつけなくても電話ができるスマホの専用アプリを提供しているわけですが、元々スマホについている音声通話サービスのアプリとは別になるので、いちいち別のアプリを使う手間と、着信があり折り返すときに、元々スマホについている料金の高い通常の音声通話サービスのアプリで電話をしてしまうというミスが起こりがちでした。

 ただ、2021年の4月からOCNでんわがこの専用アプリを使わなくてもプレフィックス番号を自動識別するサービスを始めました。まだOCNでんわだけのサービスですが、今後他のプレフィックス電話のサービスに広がっていくと思われます。このプレフィックス番号を自動識別するサービスが本格化するとプレフィックス電話とプレフィックス電話を使うMVNOが今以上に普及する可能性があります。

仕組みの説明が少し長くなってしまいましたが、通常の音声通話サービスとプレフィックス電話の違いをまとめると以下になります。

通常の音声通話サービスと比較した時のプレフィックス電話のメリット

1.通話料金が通常の音声通話サービスより安い
2.通常の音声通話サービスと同じ電話番号が使える

通常の音声通話サービスと比較した時のプレフィックス電話のデメリット

1.専用アプリでの発信か事業者識別番号をつける必要がある
(プレフィックス番号を自動識別するサービスが一部キャリアで始まりました)
2.緊急通報やナビダイヤル等に発信できない
3.音声の劣化や遅延が発生する場合がある

3.音声通話サービスとIP電話の違い

 次はIP電話です。IP電話とは、インターネット回線を使い通話をするサービスで、代表的なサービス名称としては、NTTcomの050plus、LINE通話、Skypeといったところがあります。IP電話の中にも大きく分けると2つあり、050の電話番号で通常の電話の様に使えるサービスと、基本的に同じアプリ同士で通話するサービスがあり、前者が050plusで後者がLINE通話、Skypeです。

 IP電話はプレフィックス電話の様にキャリアの音声設備を使わず、インターネットの設備を使い、インターネット上で通話をするサービスですので、050の電話番号を使う場合でも通話料が非常に安く、LINE通話の様に同じアプリで通話する場合は通話料が無料というサービスがほとんどです。(通話料が無料といっても、インターネットを使っているのでデータ通信量はかかります。LINE通話では1分0.3MB程度、1GBあれば55時間程度通話できるといわれています)

 しかしながらベースがインターネットですので、データ通信の通信状況により音質が非常に悪化したりします。通常の音声通話サービスは音声サービス向けの制御設備を使いますが、IP電話はデータ通信の制御設備を使うことが主な原因として挙げられます。

また電話番号が無いか、050番号になり通常の音声通話サービスの電話番号と異なってしまうので、自分が今までつかっていた電話番号を生かせなくなってしまします。

以下に、通常の音声通話サービスとIP電話の違いをまとめてみました。

通常の音声通話サービスと比較した時のIP電話のメリット

1.とにかく通話料が安い(同じアプリ同士なら無料)
2.国際電話も安い

通常の音声通話サービスと比較した時のIP電話のデメリット

1.通話品質が良くない
2.緊急通報やフリーダイヤルは使えない
3.電話番号が無い、または050の電話番号になる

4.RCSを用いた通話サービス

 RCSとはリッチコミュニケーションサービスの略で音声通話やSMSを代替えする最近注目のサービスで、代表的なサービス名称としてはRakuten Linkが一番有名です。楽天がRakuten Link を通話料無料としてアピールしているため、この記事でも電話サービスとしての扱いとして説明していますが、実際はテキストも大容量のファイルもチャットも音声もやり取りできるどちらかといえばLINE等に近いサービスです。LINE等と最も違うことは相手とIDやメアドではなく使っている携帯の電話番号がキーとなりやり取りが行われるため、同じアプリ同士でないと通信ができないとか、050等の別の番号をもって通信しなくても、携帯の電話番号がわかれば通信ができるということです。ただ通信のベースはインターネット回線ですので通信状況により音質が悪化してしまうことはありえます。

 以下はRCSというよりRakuten Linkの説明になってしまうのですが、日本で音声サービスを提供しているRCSはRakuten Linkくらいですので、ここでは日本のRCSの代表的なサービスとしてRakuten Linkを取り上げ、音声通話サービスとの比較いたします。

通常の音声通話サービスと比較した時のRakuten Linkのメリット

1.他社携帯、固定電話含めた日本国内通話料、SMS料金無料
2.楽天携帯の電話番号で使える(今までの携帯番号でそのままつかえる)
3.海外から(楽天のパートナエリアである必要がある)への日本の通話料無料
4.海外にいてもローミング料金なしで楽天携帯の電話番号で着信できる
5.IP電話の様にデータ通信量がかからない

通常の音声通話サービスと比較した時のRakuten Linkのデメリット

1.使う前にアプリの設定をする必要がある
2.専用アプリからの発信が必要
3.通信状況により音声の劣化や遅延がある
4.フリーダイヤルが使えない

5.まとめ

 音声の劣化や遅延なしに安心して使うなら、通常の音声電話サービスがおススメですが通話料が高めです。通常の音声電話サービスより通話料を安く音声の劣化や遅延を少なく使うならプレフィックス電話、専用番号を使ったり同じアプリ同士でしか話が出来ず音質もよくありませんが、とにかく安く使うならIP電話、楽天しか使えませんが、IP電話に比べ使い勝手がよく、通話も無料で安く使うならRakuten Linkといった選択がおススメなると思います。

電話を多く使う方は、データ通信だけでなく、電話サービスも考慮してスマホを選ぶのでないでしょうか?どの電話サービスを使うかによってキャリアの選択枠も変わってきます。複数ある電話サービスも視野に入れてスマホのプランを選んでいただけるとよりぴったりなプランが選べると思います。

フォンシェルジュでは、これからも皆様が自分にピッタリのサービスを選んでいただく為のいろいろな情報をご案内してまいります。記事を読んでわからないことや、こんな情報が欲しいといったことがございましたら、メールでのお問い合わせも承っております。お気軽にこちらからお問い合わせいただきますようお願いいたします。